子どもに言ってはいけない言葉5つのキーワード

こんにちは。
ゆーきコーチです。
茨城県水戸市でサッカーコーチをしています。

 

真剣にあなたのことを考えて言っているのに・・・
どうして、分かってくれないの?

言うことを聞いてくれない。
自信を持ってくれない。
自発的にやってくれない。

もしかしたら、原因は日常会話の中に潜んでいるかもしれません。

ここでは、『親が言ってはいけない言葉』として、5つのキーワードをピックアップします。
当てはまる言葉を言っているようでしたら、アドバイスを参考に改善してみましょう。

〜しなさい

まさるママ

まさる!はやく宿題やりなさい!
…はーい。

まさる

「勉強しなさい!」、「手洗いなさい!」・・・

たぶん、この記事を読まれている間にも、日本中、いや世界中で飛びかっていそうな言葉。。

私も小学生の頃は、よく父親から「勉強しなさい」や「本を読みなさい」など何度も言われたことを覚えています。

その時の私は。
「うん…」
と言いながら心の中では。
「分かってるよ!うるさいな〜…」
でした。

あなたは、同じような『言い方』をされたらどう感じますか?
「よし!やろう!」
とは、ならないですよね。

子どもだって同じ。
むしろ大人ほど器用ではないので、やる気は下がる一方かも。
かりに言われたことをやったとしても、『言われたからやった』、『怒られるからやった』といったところです。

『言って聞かせる』の方法は、あなたが望むような結果にはなりません。

ちなみに、「しっかりしなさい!」や「ちゃんとしなさい!」はやる気が下がる『ハイブリッド言葉』です。
子どもからすると、『しっかり』『ちゃんと』ってなに?
つまり、『意味が分からない言葉 × 命令口調 = 最強のやる気下げ言葉』となります。
では、少しでも本人が自発的に、やる気を持ってもらうためには?

 

「〜しなさい」を「〜しよう」に変えてみる

まずは、『言い方』を少し変えてみましょう。

それだけ?

と思われるかもしれませんが、実際にあなたが自分の親から、あるいは会社の上司から言われたことを想像してみてください。
意外と、難しそうな問題ほど、答えがシンプルなこともあります。

 

アイ・メッセージを活用してみる

『アイ・メッセージ』とは、相手に対して「私は、〜してほしい」といった言い回しのテクニックのことです。

そもそも、人はコントロールされることが嫌いです。

「あなたは(YOUは)、勉強しなさい」というのは、『ユー・メッセージ』で、いわゆる命令形です。
なんとなく、命令されると反論したくなりませんか?
「いや、今は大事な仕事があって、それどころじゃない…」
子どもだって同じです。
「いや、部活が忙しくて、それどころじゃない…」

どのような『言い方』が人に気持ちよく動いてもらえそうなのか?
子ども相手だから、そんなテクニックは必要ない?
子どもは大人より感受性があると言われています。
やってみる価値はありそうです。


〇〇はできるのに

「〇〇君は、〇〇できるんだって…」

「お姉ちゃんは、あなたの年齢の頃は〇〇していたのに…」

こちらも、どこかの家庭をのぞけば聞こえてきそうです。
このように、誰かと比較することは注意が必要です。

比較の使い方を間違うと、『劣等コンプレックス』となる恐れがあります。

オーストリアの精神科医、アルフレッド・アドラーの言葉から学んでみましょう。

 

悪い劣等感は“他者との比較から”生まれる

自分と他者を比較するとどうなるでしょうか?
上には上がいる。
誰でも聞いたことがある言葉。
自分より優れた人は必ずといっていいほど世の中にはいますよね。

あの人と比べると…自分は全然ダメだな。。

と思ったことはありませんか?
自分と他者を比較して。

スタイルが良いな〜

勉強できるな〜

足速いな〜

オシャレだな〜

収入高いな〜

などなど、あげるとキリがありません。

私も優れた指導者を見ると、「自分の指導は下手くそだな…」と思うことも正直あります。

ちなみに…
『自分は人より劣っているから、どうせできっこない』といった考えを持つ

『努力や挑戦をしない言い訳』に利用するなんてことも。

 

良い劣等感は“理想の自分”から生まれる

アドラー心理学では、良い劣等感は理想の自分から生まれるものとしています。
そもそも、完全・完璧な人間はいません。
劣等感はあって当たり前。

しかし、アドラーの言う劣等感は前述した「他人と比べて自分はダメなんだ…」というネガティブなものではありません。

『ダメな自分』を受け入れつつ、「では、どうすればいいんだろう?」「何をするべきなんだろう?」と前向きに思考を変化させるモチベーションとして利用していくものと考えています。

大切なのは、本人がどうなりたいのかを理解してあげて、そのために何をすべきかを明確にしてあげることです。
そして、最も大切なのがそれを達成するために、行動できるように導いてあげることです。

これからは、安易に他者と比較してしまうのは、注意しましょう。
「〇〇のように素敵な人になりたいんでしょ?じゃあ、〇〇してみたら?」
「〇〇は上手くいかなかったね。じゃあ、上手くいくためには何が必要かな?」
少しずつ、導いてあげましょう。


ダメ!

大阪なおみの本気サーブを打ち返す!

というくらいの反応速度で「ダメ」と言っていませんか?

まさる

お母さん、オレ、将来はYouTuberになりたい!
は?ダメよ、あんた何言ってるの?

まさるママ

ヒカキンなど、人気のあるYouTuberに憧れている子ども多いです。
YouTuberになることが、良いとか悪いとかはさておき。

さて、〇〇したい!と言っている時、本人はどんな気持ちでしょう?
それを間髪入れずに否定されたら、どんな気持ちになるでしょう?

社員

部長、〇〇という企画を考えてみました。ぜひ挑戦してみたいのですが!
いやいや、お前それは無理に決まってるだろ。ダメだよ。

部長

 

もう、この人に言うのはやめよう…

〇〇したい!をいきなり否定されると?
私なら嫌な気持ちになります。
そして、場合によっては…

「もう、お母さん(部長)に言うのはやめよう…」

と、信頼関係に溝ができることも考えられます。

そして、その溝が深いほど、相手は反射的に意見を聞かなくなってしまいます

もちろん、本人の言ったことが本気でなければ、たいした問題にはなりませんが。
いずれにせよ、反射的に否定するのは要注意です!
では、どのように言葉をかけたら良いのでしょうか?

 

Yes But 話法を使ってみる

営業職の経験がある方なら、ご存知の方も多いと思います。
近年、営業の世界では『Yes but話法』は古い、みたい意見もあるようですが、コミュニケーションの中では大切なところなので説明します。

Yes but話法とは?

他人の意見にいきなり反論するのではなく、そうですね(Yes)と一度その意見を肯定して話を聞く態勢を作ります。

その後、しかし(but)と自分の意見を説明する話法です。
例えば、先ほどのやりとり。

まさる

お母さん、オレ、将来はYouTuberになりたい!
そうね。今はやりたいことを仕事にできる時代だしね。でも、これからテレビのタレントさんや大きな会社がどんどん入ってきて、お金を稼ぐのも大変らしいわよ。やめた方がいいんじゃない?

まさるママ

たぶん、まさる君にとっては、いきなり否定された時よりも、その後も会話を続ける気分にはなりそうです。


〜したら、〇〇あげる

世のお母さん、お父さんの最終手段。

ニンジン作戦♪

まさるママ

勉強してテストで良い点数取れたら、ポケモンソード買ってあげるわよ♪
まじ?よ〜し、なんかやる気でてきたぞ!

まさる

たぶん、この方法を使えば、ほとんどの子はやる気をだすことでしょう。
(本人が欲しくないものだと無意味であることは言うまでもないですが。)
しかし、結論から言うとこの方法はおすすめ出来ません。

 

それをやる目的は何なのか?

前述した方法のメリットとしては、明確な『報酬』が目の前にあるため、それを欲する人にとっては抜群の効果を発揮します。
これを『外発的動機づけ』といいます。

ポケモンソードが買えれば…
ポケモンをやっている友だちと一緒にバトルができる!
きっと、モンスターボールで好きなポケモンをゲットすることを想像しながら、必死に勉強することでしょう。

では、デメリットは?

目的が『報酬』を得るためだけになり、達成した後に努力をやめる恐れがあります。

ちなみに、次のような言葉もNGです。
「勉強して良い点数が取れなければ、ポケモンソードは買ってあげないからね!」
お分かりかと思いますが、ほぼ同じ意味です。
(人間は手に入れる希望よりも失う恐怖の方が動きやすいとされているので、後者の方が効き目はありそうですが、同じ外発的動機づけです。)

では、テストで良い点数を取る目的とは何だと思いますか?

 

内発的動機づけに導く

内発的動機づけとは、自分の内側からの要員(動因)によって起こる動機づけのことです。
前述したような『報酬』を得られるという外側からの動機づけとは異なり、「〇〇したい!」のように、『好奇心』や『探究心』が元になっていることが多いです。

私個人の意見ですが、勉強をする目的とは、自分の人生を楽しく・豊かにするためです。

例えば、中学生。

勉強してテストで良い点数を取る

内申書(内申点)が良くなる

高校受験に有利となり、行きたい高校に入りやすくなる(選択の自由)

私のクラブでは、実際に高校まで行きサッカーの試合を行います。
目的はサッカースキルの向上。
そして、行きたい高校を見つけるためでもあります。

実際にその高校のサッカーを体感して、校舎の雰囲気も感じて。
行きたい高校が明確になり、そこに入りたい一心で勉強に励むケースもあります。

ただ、そもそも勉強については嫌いな子は多いです…
「どうすれば、内側からモチベーションが出るか?」と我慢強く探るしかありません。


ふ〜ん、すごいじゃん

誰にだって、余裕がない時はあります。

例えば、家事で忙しい時。

みき

ねえねえ!今日ね逆上がりができたんだよ!

と言ってくる子どもに。

へ〜すごいじゃない。

みきママ

と上の空で聞き、あいづちのように褒めていませんか?

 

褒めることは最高のコミュニケーションツール

子どもが「ママ、できた!」「ねえねえ、聞いて!」と言ってくる時は『頑張りを褒めてほしい』という合図です。
その時は、子どもが自分に自信をつけて成長していくチャンス!と心に留めておきたいところ。
子どもの頃、テストで良い点数をとって先生や親に褒められたことで、「もっと勉強をがんばろう!」とやる気が湧いてきた経験はありませんか?

それは、人間は他人から認めらたい・尊敬されたいという、『承認欲求』を本能的に持っているためです。

SNS上でコメントや“いいね”をたくさんもらったり。
自分が作った料理を美味しいと喜んでもらったり。
ゴールを決めて仲間やコーチに褒めてもらったり。

人を褒めること、それは「あなたのことをちゃんと気にかけていますよ」だったり、「あなたに対して好意を持っていますよ」と伝えることでもあります。

 

褒め上手になるために

少し深掘りしてみましょう。
例えば、次のようなシーン。

みき

これ私が描いたんだよ!見て!

みきママ、『称賛』をしているつもりで褒めるチャンスです。

すごいじゃない!キレイに描けたね!

みきママ

一見よさそうです。
ただ、これだと漠然とした褒め言葉で、子どもはあまり実感が湧きません。
少し工夫してみましょう。

すごいじゃない!ここの明るい色使いが素敵だね。なんだか、ママの心も明るくなる気がする♪

みきママ

具体的に褒めることによって、子どもの感じ方は大きく変わることでしょう。

また、サッカーのリフティングが上手になったことを褒めてあげる時など。
経験者でないと、具体的に褒めるのが難しい時は?
「前は2回しかできなかったのに、5回できるようになったんだね!お母さんが知らないことろで練習をがんばったんだね!」
といった感じで『過去の自分と比較』して褒めることでも実感が湧いてきます。

忙しい時、それは読んで字のごとく『心が亡くなっている時』かもしれません。

子どもを褒める時は、取り組んでいることを少しだけ横に置いて、子どもの目を見て褒め言葉への一工夫を心がけましょう。


まとめ

以上、この記事では『親が言ってはいけない言葉』として、5つのキーワードをピックアップしました。

これが正解ということはありませんが、少なくとも親の関わり方で子どもが変わるということは、教育に携わる人たちも声を揃えて言います。

大切なのは、上手くいかない時には、「自分にも原因があるのかも?」と自分自身の言動を見つめてみることですね。