運動が苦手な子どもを救うには?ママ・パパができること

こんにちは。
ゆーきコーチです。
茨城県水戸市でサッカーコーチをしています。     

 

今日はどうだった?楽しかった?

そうたママ

そうた

…うん、まぁ普通…

うちの子・・・
運動が苦手で。
なんとかく自信がなさそう。

原因はなんだろう?

遺伝?それとも、後天的なもの?

まず、運動ができる子・苦手な子の違いはなんでしょうか?
これが先天性のものだと定義しては、話はここで終わってしまいます…

結論から言うと一番の大きな違いは運動体験の差によるものです。

「運動神経が良い」とみられている子どもは遊びなどの運動体験を通して、体力やコーディネーション能力を身につけています。
そもそも、「運動神経が良い・悪い」といったことはなく、人間の基本構造に大した差はないと言われています。
そのため、基礎的な運動体験を積み重ねていくことで、運動は苦手なものではなくなり、自信につながる可能性も十分にあります。

ただ、その運動体験そのものが減少傾向にあります。

運動体験が減少してしまう原因とは何なのでしょうか?

ここでは、原因を5つに絞って解説します。

[運動体験が減少している原因]

1.公園で遊べない

近年は、子どもが自由に遊べる場所がないのが普通の文化になってしまいました。

公園には「ボール使用禁止」や「大声禁止」の看板が目立つようになり、ブランコや滑り台などの遊具には使用禁止のテープが貼られたり撤去されたり…

公園を管理する役所などが、こういった措置をとる背景には何があるのでしょうか?

実際に事故が起きてしまった、大声を出して騒ぐような目に余る行為があった、などの理由も考えられます。

ただ、一方で…

引用:NHK NEWS WEB

「看板を立てるしかないんです」

なぜ、こんなに看板が乱立しているのか。

豊島区の公園緑地課に取材すると、住民からの苦情や要望の増加が背景にあるという。「苦情を寄せる住民は、今すぐ対処してほしいと思っています。行政として迅速に対応するには、看板を立てるしかないんです。禁止看板ばかりだと景観がよくないですし、利用者が少なくなっているところもあります」

人間関係が希薄になっている世の中だから、知らない人の音はうるさい?

日頃から挨拶や話をする関係であればまだしも、見知らぬ人となればストレスを感じやすい。
そして、クレームを入れる人がでる。
クレームを言われた側は、解決するために対処する。

また、多くの住宅街や空き地でも同じようなことが起こっています。
近隣の住人からクレームがあった。
クレームはないけど、近隣の住人の目が気になり自分の子どもを遊ばせることができない。

もちろん、道路が近くて本当に危険な場所もあります。
ただ、本当に問題が起こるような場所なの?と感じるところも遊べないようになった気がします…
例えば、広い公園もそうですし、周りに家がない空き地もそうです。
こういったところでも、「〇〇禁止」みたいな…


2.猛暑

温暖化による気温の上昇。
夏日、真夏日、猛暑日…
そして、『スーパー猛暑日』というワードまで。。

たっぷり外で遊べる時間がある夏休み♪

でも、暑すぎて外で遊ぶ子どもは少ないですね。

そうた

暑くて外に出たくないよ〜

最近の子は弱い or 時代が違う ??

どちらが正しいのか?
これについては、専門家を踏まえて議論する必要があります。

ただ、一つ言えるのは一昔前と比べると子どもがクーラーなど冷房が効いている空間にいる時間が増えていることは事実です。
そして、一昔前と比べて温暖化によって例年の夏の気温が上昇していることも事実です。
いづれにしても、熱中症は命の危険に関わることなので、無理をさせるわけにはいきませんね。
少年サッカーでも、地域のサッカー協会が7、8月頃の日中に公式戦を行うことは禁止しています。

ちなみに、猛暑以外でも、外で遊べない原因があります。
やっと寒い冬が終わり、外で遊ぶには最適な気温!…
と思いきや、花粉シーズンの到来です。
花粉症の子どもにとっては、楽しいはずの外遊びは罰ゲームとなります。。


3.スマホ・ゲーム

令和元年、スポーツ庁で「体力運動能力調査」の結果が発表されました。

それによると、スマートフォンやゲーム機などによる映像視聴時間が長時間になると体力合計点が低下する傾向がみられると報告されています。

[静的な活動時間の増加の背景]

  • 映像視聴の日常化
  • eスポーツ

・映像視聴の日常化

小学生でもスマホを使う時代。
中学生ともなれば、スマホを使いこなす時代。
(最近では、自分の親よりも稼ぐ学生のYouTuberもいるようです…)
もはや、生活の一部として当たり前のようにあるスマホ。

共働きのため、子育てを楽にするために、といった理由から幼少期からスマホを与えてゲームや動画視聴をやらせていたというケースがあります。

10歳頃になると、反抗期の到来とともにゲーム依存に一気に進んでしまい…

いつまで携帯いじってるの!やめなさい!

そうたママ

そうた

うるさいな〜。自分だって携帯で遊んでるでしょ!

となっては大変です。

これからは『5G』の時代です。
今まで以上に動画を観るのが日常になるため、注意が必要です。

スマホだけではなく、ゲーム機も日々進化しています。
任天堂の「スイッチ」や「3DS」などの携帯用ゲーム機も、とても人気があります。
以前、私のサッカークラブでは、『一昔前の学校の放課後』をイメージして無料サッカー教室を実施していたことがありました。
サッカーが終わって、広いグラウンドの端っこの方に数人が集まって何かをしている子どもたち…
何をしているの?
と聞くと、携帯用ゲーム機で『妖怪ウォッチ』でした…苦笑

・e-スポーツ

『e-スポーツ』に限らずゲームそのものが「悪」ということではありません。
ゲームは運動が得意な人間でなくても、競争したり楽しんだりできるツールです。
また、孫と一緒に楽しめるツールとしても注目を集めている傾向もあるようです。

ただ、e-スポーツの普及によって世間的に正当化されすぎてしまうと?
子ども自身がゲームを長時間しても良い理由としてしまうのは問題です。
結果として『ゲーム依存症』となってしまっては、それは「悪」と言えますね。

実際に、日本国内で『フォートナイト』などの対戦ゲームにハマり社会生活が不全になってしまった小学生、中学生が増えてしまった事例もあります。
一部の教育委員会では、夏休みにこれらの対戦ゲーム、e-スポーツタイトルにハマり込み、夏休み明けからゲームから抜け出せずに不登校に陥っている児童が2017年頃から増えていることが問題視されています。

子どもにいくら動画を観る時間やゲームをする時間を決めても、なかなか思うようにいかないもの。
以前、『尾木ママ』がテレビ出演の中で、スマホの時間を決めるのではなく充電時間を決めた方が良いといったアイデアを話していました。
これからの時代に向けて、色々と工夫することが必要なのかもしれません。
もっとも、親が子どもの前で寝転がってゲームをやっているとしたら…


4.防犯意識の高まり

こちらも文化なのでしょうか。

家庭教育で危険を回避する意識が必要以上に高いように感じます。

危ないからやめなさい!

そうたママ

といったように、危ない危ないと言って先回りして手を出し、口を出していないでしょうか。
それは、保護なのか過保護なのか、干渉なのか過干渉なのかを深く考えなくてはいけません。

また、学校教育の現場でも防犯意識が高まっています。
気づけば、ほとんどの学校から「怪我をしそうな遊具」は無くなりました。
保護者から何か言われるかもしれない…といった理由からなのか、体育が「ゆとり化」している傾向もあるようです。
また、私が小学生の頃は、放課後はみんなで自由にサッカーなどをして遊べましたが、今はすぐに下校しなければいけません。
放課後、なにか怪我をするようなことがあったら、責任は誰がとるのか。
責任回避をするために、危険回避となっているような気がします。
児童誘拐といった危険性もあるため、安全確保ができなければやむを得ないのかもしれませんが…

話を戻すと、心配し過ぎなくても子どもは自分ができないことは基本的にしません。
(もちろん、乳児であれば話は別です!)
賛否両論ありますが、個人的な意見です。

命やその後の人生に重大な影響を及ぼさない怪我であれば、たくさんするべし!

人は痛い目に合わなければ危険を察知する力も育ちません。
また、痛い目に合った人の気持ちを理解することもできません。
目を離さずに、付かず離れずの距離を取りながら見守ってあげることが大切です。


5.習い事への安心感

スクールに通っているのに…やっぱり運動オンチなのかしら?…

そうたママ

有料スクールでの習い事。
そこまでしても運動が苦手であれば、もはや才能?遺伝?
と考える人も多いかと思います。

サッカースクールを例にあげます。

まず、サッカースクールに預けたからといって、運動が得意になるということはありません。
そこのコーチの指導があまりに酷くて…というのは論外なので、それ以外の理由を説明します。

専門スキルを習得する前に、基礎的な運動体験をすべし!

運動ができる子は、基礎的な運動体験が多いです。
鬼ごっこ、縄とび、ドッジボールなどなど。
サッカースクールといっても、運動する時間が1時間のところもあれば、1時間30分のところもあります。

そして、同じ時間でも内容が大きく違うこともあります。

例えば、ドリブル(ボールを使用してスキル習得も兼ねた動き)をウォーミングアップからやるスクールもあれば、最初の15分くらいはボールを使わずに基礎的な運動を行うスクールもあります。

子どものレベルに合っていれば問題ありませんが、仮に基礎的な運動能力の低い子どもが、スキル習得を中心とした動きをやる場合、上手にできないまま終わってしまうことも…

そうた

上手くできないな〜。つまらないし、なんか自信なくなってきた…

最悪なのは、できないことが続くことで自信を失ってしまうこと!

自分の子どもが小学生(特に低学年)の場合は、スクールの体験をしている時に「楽しんでいる?」は大切です。
しかし「上手くできている?」「上手くできそうか?」も観察するように心がけましょう。
ちなみに、上手くできていなくても、コーチの適切なサポートが十分にある場合は問題ありません。
一つの参考の目安として、1人のコーチでみれる生徒数(小学生)は10名程度です。
20人以上の生徒がいる場合は、3名はコーチが必要です。
とにかく、気になることがあればコーチに遠慮せずに質問するようにしてください。
実は知らなかっただけで、基礎的な運動を中心にやっているクラスがあったりもします。


まとめ

「最近の子はよく転ぶ…」
「最近の子は家でゲームばかり…」

最近の子は、最近の子は・・・
うちの子は、うちの子は・・・

その原因を作り上げているのは大人です。

そんな大人がするべきこととして、最後に2つの提言。

  • 本人のレベルに合った運動体験ができる環境を増やすべし!
  • 本人の静的な活動時間を減らすための工夫をするべし!

ご家庭でも、縄とびでも何でも良いので、本人が興味を持ちそうなツールを用意してあげる。
家の近所に遊べる場所が本当にないか探してあげる。
スマホ・ゲーム依存にならないように、自分自身の行動にも配慮する。
などなど、まずは大人が変わっていくべきです。

運動が得意になり、運動が好きになり。
やがて、サッカーが好きになったり、もしくは野球が好きになったり…
成長できるものなら何でも良いと思います。

将来的に、健康な体と心を手に入れてほしいものです。

[参考記事]

初めてのサッカー|家でもできるコーディネーショントレーニング

初めてのサッカー|スクール・クラブチーム・スポーツ少年団の選び方|ジュニア (小学生)