子どもにとって「最高」のトレーニングとは?

こんにちは。
ゆーきコーチです。
茨城県水戸市でサッカーコーチをしています。

 

少年サッカーの親御さんから、こんな質問をされることがあります。

「家でやるにはどんな練習がいいんですかね?」

きっと、「本人に上手くなってほしい」という想いからでしょう。

一人でやれる練習はいくらでもある

私もコーチという立場であるため、『一人でやれる練習方法』はある程度は知っているつもりです。

リフティング一つとっても、何通りもあります。
ドリブルのタッチを上達する方法も、何通りもあります。
コーディネーション能力(運動神経)を高める方法も、何通りもあります。

少しだけ、話を脱線します。

私は幼い頃、肺炎やら喘息やらで、入院しまくりの病弱な子どもでした。
小学2年生の終わり頃、父親の仕事の都合で、茨城県へ引っ越すことに。
まさにカルチャーショック。

田んぼだらけ…

はじめて見る奇妙な虫…

学校の玄関が臭い…

といった、強烈な印象があったのを今でも覚えています(笑)
私はそんな『異世界』で、生まれてはじめてサッカーと出会いました。
はじめてボールを蹴った爽快感、友だちみんなでやるサッカー。
玄関の臭いなど、簡単に吹き飛ぶほどの強烈な印象でした。

それから、サッカーに夢中になり、毎日学校の休み時間、放課後は下校チャイムが鳴り終わるまで・・・

気づけば、体は丈夫になり、病弱はどこへやら。

そして、いわゆる『サッカーバカ』の誕生(笑)

親とやるサッカーは最高の練習法

話を戻します。

親御さんからの質問について。
私はふと思ったことがあります。
家でやれるサッカーの練習方法について…

そもそも、当たり前のように質問する側の親御さんも、聞く側の私も本人が一人で練習することが前提になっている。

あれ?なぜそう思っていたんだろう?…

最近は共働きの家庭が多く、仕事が忙しくて、できないのが当たり前?
経験者でなければ、教えられないのが当たり前?

再び、私の幼い頃の話をします。

私の父親は仕事が忙しく、また母親も共働きだったため、サッカースポーツ少年団に入ることはできず、また当時はサッカースクールなど周辺にはありませんでした。
そのため、友だちと予定が合わなければ、一人で黙々とボールを蹴っていました。

『サッカーバカ』だったので、それが習慣化されてはいたものの…

「お父さん、一緒にサッカーしてくれないかな?」が本心でした。

そんな中、小学5年生の頃にはじめて父親が一緒にボールを蹴ってくれたことがあります。
いつも通り、家の前で『壁打ち』をしていた時に、ふと家から出てきて。
ほんの5分くらいだったでしょうか。
5メートルくらいの距離での『対面パス』。
父親の履き物は、サンダルでした(笑)

それでも、めちゃくちゃ嬉しかったのを今でも鮮明に覚えています。

それはなぜだったんだろう?

自分を褒めてほしかった

一緒に遊んでもらうこと自体が嬉しかった?

それもあります。

でも、コーチという立場で勉強している今はこう思います。

上手くなった自分を見てほしかった。

そして、褒めてほしかった。

その時、父親は「お、いいね」と一言。
これが褒めたつもりだったのかどうか、もはや分かりません。

ただ、めちゃくちゃ嬉しくて、とにかく嬉しくて。

おわりに

もちろん、専門的なトレーニングともなれば、必要なものがでてきます。
内容によっては、知識だけでなく用具や一定のスペースも必要となります。
ただ、親にしかできないこと、親だからこそできること。

サッカーの経験者であれば、お手本となる。

「〇〇がダメ、〇〇もダメ…」と否定し過ぎたりせずに。
「これはできる?すごいね!じゃ、これは?」といった感じで、褒めながら導いてあげてください。
時には、本気を出して、本人を負かすこともありかと思います。
ただし、やり過ぎると本当に自信をなくす場合もあるので注意しましょう…苦笑
本人がクリアできるかできないか、ギリギリのラインが理想です。

サッカーの未経験者であれば、教えてもらう姿勢で。

経験者ではない?
男性ではない?
そもそも、運動不足で動ける体じゃない(笑)?
…正直、あまり関係ありません。

「すごいね!今のどうやるの?」と教えてもらう姿勢をとれば、本人にとっては質の高いアウトプットになります。
また、できないことにチャレンジしている親の背中を見て、子どもが何かを感じることもあるかもしれません。
…ただ、「何やってるんだよ〜(笑)下手くそ〜…」と言われるかもしれませんが、そこは我慢です。

そうは言っても、やれる場所がない

確かに最近では、公園でも『ボールの使用禁止』といったありさま。
でも、家の庭でもいいし、内容によっては家の中でもいい。
ほんの少しのスペースがあれば、やれることはたくさんあります。

最近では、共働きは当たり前。
また、事情により片親の方もいるでしょう。

ただ、ほんの5分間でも。

たった、一度だけでも。

できる範囲で構いません。

一緒にサッカーをしてあげてください。

あくまで個人的な考えのため、すべての子どもが望んでいることではありません。

でも、きっと試す価値はあると思います。

[参考記事]初めてのサッカー|家でもできるコーディネーショントレーニング