運動神経は8歳までが大切!?知っておきたいコーディネーション理論

こんにちは。
ゆーきコーチです。
茨城県水戸市でサッカーコーチをしています。  

 

まさる

お父さん!一緒に遊ぼ〜!
よ〜し!

まさるパパ

 

小学生の間は積極的に関わってあげることが親には求められます。
とはいえ、関わりすぎると「過干渉」となり良くないのでは?と思う方も多いと思います。
もちろん、親が先回りばかりして成長を阻害するようなことはあまり良くないです。
しかし、「放任」となるのも良くありません。
日本は「ゼロイチ思考」が多く、「〇〇が良くない=〇〇を一切しない」となってしまうことが多いので、注意したいところです。

結論からいうと、特に小学校3年生くらいまでは積極的に親子でいろいろな遊びをしてほしいです。
そして、サッカー初心者はもちろん、ある程度サッカー歴がある子でも、コーディネーション能力を強化していくことが大切です!

ここでは、コーディネーションについて解説します。

コーディネーション能力とは?

一言で表すと「自分の体を脳でイメージした通りに自由自在に操る力」です。
慣れ親しんだ言葉だと「運動神経」がこれに近いです。

少し歴史を深掘りします。

コーディネーションの理論は、1970年代に旧東ドイツで選手強化用に開発され、欧米に広がりました。
そして、日本でも2005年発足の「NPO法人コオーディネーショントレーニング協会(JACOT)」が運動を早く学習できるようにするための「学ぶ力」を得ることを最大の目的としたトレーンング理論を確立。
現在はサッカーやバスケットボールなどの指導現場でも普及し、また五輪選手など国際レベルの選手を指導するコーチも取り入れています。

7つのコーディネーション能力

識別 ボールなどの用具を器用に扱う
定位 自分と他のものとの位置関係を把握する(距離感・空間認知)
反応 合図に素早く反応・正確に対応する
変換 状況の変化に合わせて素早く動きを切り替える、予測
連結 タイミングを合わせ、身体全身をスムーズに動かす
バランス バランスを正しく保つ・崩れを素早く回復する
リズム 真似する、リズム感覚を養い、動くタイミングを上手につかむ

サッカーの一例。
それぞれの能力をパワーアップすると…
(基本的に7つを切り離すことは難しいため、あくまで参考程度に。。)

識別
リフティングなどのボールタッチが良くなります。
トラップやドリブルでも、よく言われる「ボールが足にくっついている状態」になります。

定位
空中ボールの処理(ヘディング・ボレーシュートなど)が良くなります。
相手や味方の位置関係を把握して、自分のポジションニングをどこに置けばよいのか分かるようになります。

反応
緩急のある相手のドリブルについていけるようになります。
ルーズボールを相手よりも早く触れるようになります。

変換
サイドステップなどのフェイントや急激に方向を変える動き(ターン)ができるようになります。

連結
足でボールをコントロールしながら手で相手をブロックできるようになります。

バランス
相手にタックルされ、崩れたバランスを立て直してドリブルできるようになります。
無理な体制でもバランスを維持して正いフォームでシュートが打てるようになります。

リズム
ボールを蹴るタイミングやマークを外すタイミングを掴みやすくなります。
また、動画などでスター選手のドリブルを見て、そのイメージを身体で表現しやすくなります。


コーディネーショントレーニングが必要な理由

なるほど!まずは身体を自由自在に動かせるようになることが大切なのか!

まさるパパ

 

コーディネーションについて理解していくと、全てのスポーツに必要なものだとわかります。
身体を思った通りに自由自在に動かせることで、未経験のスポーツをやる時に、専門スキルを習得するスピードが早くなると言われています。

 

ゴールデンエイジとは?

 
上の図は「スキャモン曲線」と呼ばれるものです。
成長発育を20歳でのレベルを100として考えて、各体の組織の発達・発育していく特徴を4パターンに分けてグラフ化したものです。
これを見ると…
神経系統は生まれてから5歳までに80%の成長を遂げる。
そして、12歳でほぼ100%になります。
 
プレゴールデンエイジ 5〜8歳
常にさまざまな刺激を求める時期
この時期の子どもたちは集中力があまり無いように見えますが、高い集中力を持ち、常にいろいろな刺激を求めています。
多彩な遊びで子どもを飽きさせず、そして楽しませてあげることが大切です。
 
ゴールデンエイジ 9〜12歳
一生に一度だけ訪れる「即座の習得」をできる時期
世界でもっとも重要視されている時期です。
「即座の習得」とは、新しい運動を数回見ただけで、ある程度のレベルまでその運動をこなしてしまう力のことです。
しかし、「即座の習得」はそれ以前のさまざまな運動体験を通して、神経回路を形成している必要があります。
つまり、プレゴールデンエイジも大切となります。
 
ポスト・ゴールデンエイジ 13歳以降
それまでに身につけた技術に磨きをかける時期
この時期になると身長が急に伸びたりしますね。
骨格の急激な成長は、新たな技術を習得するには不利な時期となります。
「クラムジー」と呼ばれる現象で、今までできていたことが一時的にできなくなったりすることも…
しかし、ホルモン分泌が著しくなり速筋繊維の発達を促し、それまでに身につけた技術をより速く・より強く発揮することができます。
本人からすると上手くできなくなった原因が分からずに落ち込んでしまうこともあるので、大人はこれらの知識を持って接することも必要かもしれません。
 

まさる

へ〜そうなんだ…って、早くトレーニングしなきゃヤバイじゃん!急いで特訓しなきゃ!!
 
幼少の頃から親が積極的に関わる必要性。
本人がやる気なら、一緒に遊ぶべし!です。
 
そもそも本人がやる気になっていない時は?
運動が嫌いだからしょうがない、ではなく本人が面白く感じてやる気になるように工夫したり、やる気になる環境を用意してあげることが大切です。
 
ゴールデンエイジの時期を過ぎたから何も習得できない?
そんなことはありません。
あくまで、幼少期が「大切な時期」ということです。
運転免許をとるのは何歳になってから?と考えれば分かりやすいです。
また、20歳を過ぎてからスノーボードなどをやる人もいますよね♪

コーディネーショントレーニングの例

ここでは、簡単にできるものを3つずつ紹介します。

 

一人で遊べる

・なわとび

出典:Amazon

飛ぶタイミングが大切なのでリズム感を養えます。
連続跳びは持久力アップ、二重跳びなどは瞬発力もアップします。
また、その場で飛ぶだけではなく、前後左右にも飛んでみましょう。

・ゴムボール

出典:Amazon

身体(頭・お腹・もも)の周りをボールを落とさずに回す。
また、3mほど上にボールを投げる「ジャグリング」をすれば識別・定位が伸ばせます。
難易度を上げたいのなら、キャッチする前に手を何回か拍手。あるいは前後に手を叩いてキャッチ。それでも簡単な子は地面を手で触ってからキャッチなどなど。

・ラダー

出典:Amazon

こちらは少し上級者レベルかもしれません。
なぜなら、そもそもステップなどのやり方を正しく覚えている必要があるので…
YouTubeでも動画投稿している人もいるので、まずは簡単なステップを一つ選んでやってみましょう。
最初は、「ケンケンパー…」や「グーパーグーパー…」などでも良いトレーニングとなります。

 

親子で遊ぶ

・じゃんけん・鬼ごっこ

二人が向かい合って立ちます(2mほど距離をあけます)。
じゃんけんをして、「勝った人=鬼 負けた人=逃げる役」とします。
瞬間的な反応が必要になり、また急激に身体を変換させる動きが伸びます。
慣れてきたら、「勝った人=逃げる役 負けた人=鬼」に変えてみましょう。
※逃げ役が延々と逃げることになるので、〇〇に逃げきれたら勝ち、みたいなルールも決めておきましょう。

・コーチング・キャッチボール

単にキャッチボールをするだけでも十分なトレーニングです。
そこに複合的な要素を加えてみましょう。
例えば、投げる方が「手!」と合図 → キャッチする方は「足」でキック。
また、投げる方が「足!」と合図 → キャッチする方は「手」でキャッチ。
みたいにすると、大人でもパニックになります(笑)
※「頭!」などを入れて選択肢を増やしてみるのも面白いかもしれません。

・カラー・リアクション

マーカーを手に持ち、色の合図(赤・青・黄など3色のうち一色)をしてあげます。
そして、合図された側は「赤=ジャンプ 青=しゃがむ 黄=その場で回る」のようにあらかじめ色ごとに決められたアクションを素早く行います。
複数の動きに反応などの要素が加わり、楽しみながらトレーニングできます。
また、決められた3色ではない色(緑・オレンジ)が合図された時は、鬼ごっこ開始(リアクション側が逃げる)のルール追加も盛り上がります。
※合図されるまでは「その場でダッシュ」とすれば、変換の要素がより強くなります。


まとめ

コーディネーショントレーニングと聞くと専門性を感じますが、いわゆる「昔遊び」も立派なコーディネーショントレーニングなんですよね。

鬼ごっこに特殊ルールを加えて、氷鬼や缶蹴り鬼をしたり。
「あんたがたどこさ♪」のリズムで手まりをついたり。
遊び道具だって、竹馬、輪投げなど色々ありました。

今はスマホやらDSやらで、そもそも運動をしなかったり。
遊びたいのに、「ボール禁止」の看板があっちこっちにあったり…

身体を動かして遊ぶということが少なくなってきたから、余計にコーディネーショントレーニングのようなものが注目されるようになったのかもしれません。

子どもの将来を考えるのであれば、大人が遊び方を教えたり、遊べる環境を用意してあげることが大切です。

[コーディネーショントレーニング用品例]

 

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